レース界と三毒の焔 漢字検定大久保浩逮捕
先週末に横浜へ帰り、
東京本社で月、火と過ごしているうち、
件の漢字検定協会の前理事と前副理事が
官憲に挙げられました。
「利休にたずねよ」の文中に
三毒についての記述があり、
人の世の無常を感じていました。
仏教の世界では、
「むさぼり」「いかり」「おろか」と言うのを
三毒と呼んでいて、
秀吉はむさぼり、三成はいかり、と
看破しているのが面白い。
大久保容疑者は、「むさぼり」。
ただこの愚鈍な二世を、
前述の戦国武将と並び称すのは
いかにも気が引ける。
戦国武将が幾多の武功や
知略で世にはばかったとすれば、
大久保のそれは「無手勝流」
そのものではないか。
逮捕となる前の兆しは、
色々あったのだろう。
レンタルだと言い張っているらしい
クルーザーは、昨年中に係留場所を
変えて追求を免れようとしてみたり、
レース界への関与も見た目上は
縮小するかのように経理操作を
していたみたいだ。
いちばん癪にさわるのは、
業突く張りの親父が、
新たにパスポートの更新発行を
していたとの報道。
いわゆるテレビドラマに
あるような高飛びって奴ですな。
まぁ下劣なオツムのようだから、
こんな幼稚な逃亡劇を企てようとも
考えたし、筆者も大嫌いな
お上を少し甘く見ていたのだろう。
大久保浩容疑者は、
お金の使い方を見れば
その人の人となりが分かると言うものだが、
下品で野卑な男に相違ない。
しかし、後から後から
操作や取材の効果もあって、
出て来る出て来る狼藉の数々。
筆者が一番情け無いのは、
日本のレース界を支えてきた
雄である「童夢」が、たとえ間接的にであれ
名前が挙がってくると言うことだ。
童夢の林社長と言えば、
「俺様の宝石さ」で有名な
まさに情熱の塊、
故浮谷東次郎氏(トージ)の
「カラス」をバックヤードで作って
日本のレース界に車両の
モディファイやエアロダイナミクスと言う
概念を初めて持ち込んだ伝説的な
人物である。
オールドファンにとっては、
FLキング「走れオトキト」の堀さんか
「カラス」「マクランサ」の林さんかと言う
くらいの信奉者も多く居た訳で、
犯罪の匂いがぷんぷんするような
公益法人の放蕩息子に構って
いくばくかの資金調達をしていたかのような
類推を容易に想起させる今回の
事象は全く情けないとしか
言いようが無い。
筆者はトージの著述の
熱心な読者だったから、
林社長のことも色々興味津々だった。
ところが、大久保浩容疑者の
ことを軸に色々思い出すと、
件のクルーザー係留の場所を
一緒に探してあげたり、
亀より遅い速度で一向に
話が前に進まない
新型車両「F20」のシェイクダウンに
呼んでみたり、
はたまた先斗町や祇園で
大久保浩容疑者が取締役を
する「JIM GAINER」のルマン参戦に
いったい幾ら必要かなどと、
本来なら寄付行為に使うべき
現ナマの話をしてみたりと、
言ってみれば「トンデモ」な
朋友関係だったとは恐れ入谷の鬼子母神。
トウちゃん情けなくて
涙が出てくらぁ・・・
そりゃぁね、トージの走って居た頃と
今じゃモータリゼイションの背景も
黎明期のモータースポーツじゃ
比較になりませんがね。
でもだからと言って、
純粋に自動車レースが好きな
連中の思いを踏みにじって
どっちらけにしても
良いはずが無い。
希少なレースファンの
期待権を裏切って良い
はずなど童夢には一つも無い。
とにかく情けない。
金をどこから引っ張ってくるのか?
と言うのは、多くの無産者階級が
巣食うレース界にとって重要なテーマで
あることは充分承知しているが、
「グレーを白に変える」には
より多くの清廉さが必要なんである。
童夢は、作業着を白に変えて
一から出直しを図っていくべきだろう。
三毒の塊のようなレース界で、
真の「夢売り」はこれから出てくるのだろうか。
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