« 2009年1月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月30日 (月)

2008年度の終わりに

 先日、と言っても数週間前のこと、
三菱総研のチーフエコノミスト後藤康雄さんの
セミナーへ行ってきました。

 筆者の勤務しているところが、
海外事業協力協会の会員で、
そこが主催していて会員なら無料のセミナーだった。

 2009年度は悪いぞ悪いぞと
散々っぱら言われている中で、
敢えて言えばダメを押して頂くために
行った様な、そんなものだった。

 冒頭から後藤さんは、
最近外れてばかりで、でかいことは
言えないが・・・のような前置きを
しながらも、数値に基づいたマクロ経済の
分析をしっかりと二時間程度
説いてくださりました。

 内容としては経済成長率が
2020年頃までマイナスから1%台の
低調さで推移していくこと。

 アメリカ発の経済危機からの脱却は
その真因であった不動産価格の安定が
不可欠であり、そして不動産バブルが
成熟するまで要した年数と同じだけの
期間を必要となるであろうこと。
 
 それが4年だから、2007年度に
バブル崩壊で問題になったところを
起算点にすると2011年までには
アメリカの不動産価格は
安定する見込みらしい。

 兎にも角にも2009年度は
経済成長率がマイナス4%以上の見込み。

 日本は戦後、ほぼ2%台の成長率で、
それでもなお800兆を越す借金が
あるのだから相当きつい。
 政府はどこが政権取っても、きつい。

 国債の日銀引き受けとか、
30兆あまりの色々な施策を打っていくにせよ、
まだまだ2011年への道のりは長い。

 アメリカを抜きにして日本の事が
考えられるのかと言うと、
アメリカならまだマシで、
アメリカが衰退していくなら
日本にとって都合のよくない
国が今後台頭するであろうから、
今後も一蓮托生でやっていくしか
方法が無い。
 これは筆者が数点質問したところで、
後藤さんが愚問に答えてくれた。

 今思うと、二年前の年度に転職を
考えたのは、筆者が以前属していた陣営が
先が見えないながらも行け行けドンドン
やっていたからに他ならない。

 数年前から賢い人は、そう遠くない将来、
ものづくりの曲がり角が来ることを
予想していながらも、
今のうちに実績を作るしか
仕方が無いという刹那に
憤懣やるかたなしの有様であったのだ。

 πが大きければ大きいほど
その反動は緩やかに巨大な
円弧を描いていくわけで、
ただ誰もが予測できなかった
国内での危機がこの2日先には
白日の元に4年もの間
晒され続けて行く。

 後藤さんの話を聞きながら
思ったのは、我々ものづくりを
志す側も、もう少し経済へ目を
向けていくべきだと言うこと。

 感情論で言った者勝ちみたいな
ところが、今の日本には多過ぎる。

 数値を大切にすべきところは
して行かなければならないし、
理屈じゃない部分でのものづくり
スピリットも時には蛮勇で
必要とされるときがあるという事だ。

 少し前まで、
「勝ち組、負け組み」騒いでいたけれど、
今はみんな同じような場所に立っていて、
そのチェーンは切っても切れないような
ところで皆が皆、蠢いている。

 本当は、そう言ったシンクタンクの人が、
「数年先までダメなのが目に見えているから
地力をつけることや技術開発に励まれてみては」と
言ったようなことをものづくり側に提言しても
良いんじゃないかと思う。

 でもやっぱり1年1年が勝負の実業界に
甘言は通用しない訳で、もしかして大物の
経営者が上のようなことを思っていても
恐らく立場上言い出すことなど出来はしない。

 水を扱っているところなら、
あとは海外で勝負するしかないかも知れない。
 市場は巨大で隙間狙いでも
日本の市場の数十倍の規模があるにはある。
 考え方によってはそちらのほうが
シンプルで良いのかも知れない。

 そんなことを考えていますたい。
(なぜ博多弁)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レース界 チンピラ

 3月も後半までは東京の本社で過ごし、
二十日過ぎに出張部屋へ入りました。
 鈴鹿市にあるサーキットに程近く、
毎日ここのパーキングゲートの脇を走って
職場へ通っています。

 おそらくフォーミュラ1が来るようになってから
町の様子もだいぶ変わったのだろうから、
すでに15年を経過し、その頃新しかった
ものもすでに古くなってる。

 石垣池公園のそばに住んでいるけれど、
肝心の公園は犬の散歩が禁止。
 近畿では多い光景だけれど、
きっと飼い主のモラルが酷くて
こういう結果になったのだろう。
 と言うことが容易に想像つく。

 4月18日のオープンに向けて、
鈴鹿サーキットも工事だけは
進んでいる。


 日本のモータースポーツも、
文化となる前に既に終わりに
近づいてしまっているようだ。

 一言で言えば、庶民が
手を出すには効率が悪すぎる。
 
 そして日本には欧州のような
貴族もいなければ、
欧米のような安定感ある成金もいない。

 日本では、人の金をむしりとったり、
掠め取ったりしない限り、
犯罪に近いようなことも含めて
易々と出来るようなタフさが無いと
長年モータースポーツに
関わることなど出来はしない。
 
 あとは効率が良さそうなときに
メーカーが熱心になるだけであって、
それも長続きしない。

 夢や可能性から最も
と言っていいくらい離れてしまい、
最低最悪なスポーツに
なりつつある。
 だからマニアックな若者を
除き、若者からも敬遠されがち。

 あとやっぱり問題なのは、
実際にやっている側の人の
趣味性が高いから、
ビジネスとして真面目に
踏み込もうとすると、
誰もが躊躇してしまう。
 
 つまりそれは趣味の延長なんだと。

 ガキんちょのヒロイズムとか
やっている側の自己実現に
数億の金を出すほど、
日本のビジネスマンは甘くない。

 それで最後には、
勝手にやってろってなる。

 日本のまともな側からは
全く相手にされなくなってしまったのが
モータースポーツやレース界の人々
なんだと思うと悲しい。

 でも日本のレース界の人たちは、
ほとほと皮算用が好きなんだなぁと
感心してしまう。

 やっぱり趣味の延長じゃないと
やりきれない世界だ。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 2日 (月)

リアル 自動車絶望工場の夢と希望

001_3

002_2

 

 筆者のブログで相変わらず
検索ワードランキング1位の、
鎌田慧さんの著述「自動車絶望工場」。

 労働実態と言うより、
いま「働かせないぞ」と言う
意味で絶望工場になっちゃった。

 先週は鈴鹿某所へ打ち合わせに
行っていたのですが、
本田技研鈴鹿製作所の前では
労働者切りを反対する、組合関係者の
デモが行われていました。

 南コースの音らしい、
レースカーのエキゾーストノートが
サーキットの周辺に響く中。

 いま鈴鹿サーキットは、スタンドや
ピット改修の真っ最中。
 計画が決まったのは二、三年は
前の話だろうから、ホンダがフォーミュラ1を
止めて二度と出ないらしいことも、
HRCで一時代を築いた後に社長に
なったレース屋の福井さん辞任も、
基本的には無関係に工事は
進んで行く。

 でも、「主のいなくなった館」の
ようで、鈴鹿サーキットも泪で曇りがち。

 

 アメリカの自動車メーカーが、
どんな経営危機に陥っても
労働者のクビを切らない。
 
 これは自動車の夢と希望かな と。
 理屈抜きに。

 
 自動車産業によって立国された
アメリカの最初で最後の希望、自動車。
 アメリカの自動車メーカーの
労働者がバタバタクビ切りに
合うようじゃ、まさに世界の終わりかも
知れない。
 そう言う意味では、経営効率とか
度外視して雇用継続するアメリカの
自動車メーカーは、通常では量りきれない
ロマンに彩られていると言える。
 アメリカらしくない。アメリカらしい。

 土建国家日本では、差し詰め
土建屋(ゼネコン)さんがその位置に
あったのか知らないが、
雇用の環境や条件が違うから、
アメリカの自動車とは同義にならない。
 違う会社(下請けさん)が現場で
儲かろうが、潰れようが徹底放置
徹底無視な姿勢がゼネコン。
 夢も無いし、尊敬も無い。
 階層区分の歴然としたゼネコンと
下請けの関係に雇用継続性なんて
誰が考えると言うのだろう。
 むしろ、
絶望的なのは、この業界では。

 
 日本の自動車メーカー
云々と言うより、やっぱり社会全体に
夢とか希望と言う陳腐化されたものが
生きていく土壌が無くなりつつある。

 いつもの訳知り顔のジャーナリストが、
上記のようなアメリカの
自動車メーカーの姿勢を
批判したりするけれど、
そんなん放っておいたらいいのにね
と思ってしまう。
 向こうにだって考えがあるんだから と。

 何も考えないで、クビ切りを
する人のほうが、自動車と言う
機械に負けてるんじゃないかとか。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

欲望系と、ブランク

 とうとう二月は一回のエントリーも無く
終わってしまいました。
 終わらせたのですが。

 二月は、姫路に行ったり滋賀に行ったり
三重に行ったりし、でも大部分は
本社のある東京と横浜を行ったり来たり。

 未曾有の大危機と騒いでは見ても、
朝夕に、かったるいと思ったときに
利用するグリーン車は、朝はもう満席ですし、
電車も朝のラッシュは相変わらず。
 危機感が加速するのか、
停滞するのか鈍重な自分には
分からないが、実態的な危機を
味わうのは年度が替わった4月からに
なるのだと思う。

 筆者も危機感が抜けず、今年の冬は
楽しみを遠ざけた。
 スキーには、年末の蔵王以来
行っていない。ラディウス27の新型
スキーの感じも全然分かっていないし、
せっかく京都の店(カンダハー)で買った
のもはっきりいって無駄になってしまった。
 楽しみを遠ざけるのは、ストレスも
並大抵ではないし、辛い。
 ストイックなどとは思わないが、
どうも社会全体の感覚が暗くて
仕方が無いので、暢気にスキーへ
行って楽しむと言う感じでもないわ。

 筆者はこのブログでもずっと
綴ってきたけれど、
結局不必要なモノは売れない。
 飽和状態になりつつあるところへ、
似たような大した付加価値の無いものを
毎年投入しても、売れない。
 クルマもデジタル家電も。

 来年度のモノつくりは、
今までネガティブと言うより
地味にやってきたエネルギー系が
脚光を浴びることだろう。

 キーワードは「貯める」。

 
 話し変わって、信販系が惨い。
 カードの初期、無条件に繰越して、
金利や手数料で儲ける仕組みが
悪性の感冒のように流行している。

 横浜に帰ってきて、
皆も持っているし、よく
見かけるのでTSUTAYAの
Wカードなるものを作ったけど、
それがまさしくビンゴだった。
 初期条件が3,000円以上の
支払いは繰越で金利がつく仕組み。
 ファミマクレジット万歳。
 
 TSUTAYAって媒体を考えると、
お金をあまり持っていない
学生も、利用いや使用者に含まれる。
 もっと言えば、引退後の余生を
送るお年寄りも利用が結構
見込める。

 例えば10,000円の月利用額が
あって、翌月3,000円支払っても
残債は7,000円あるってことになる。
(TSUTAYAカードはあちらこちらでポイント付くし)
  それで、翌月も利用するだろうから、
毎月の支払額が3,000円以上
繰越のままだと、条件を変えない限り
一生手数料と金利を支払うってことになる。

 リボルビング払いを、いま色んな
呼び名で美化しようとして、
信販会社も必死だ。
 要はプー太郎をニートと呼んだり、
出戻りをバツイチ、いったい中身に
変化が起こるのだろうか。

 そう言った、悪意満々のカードを
バイトのニイチャンやネエチャンに
店頭で勧誘させる。
 「年会費無料ですよ」と。
 それで初期設定の条件なんて
説明しないし、大概の人は
カードの契約条項なんて読まないから、
最初の数ヶ月の金利で
年会費なんて挽回できてしまう。

 こう言う日常に潜む欺瞞に、
最近はやりきれない思いで
一杯の日々を送っている。
 
 そう言ういて欲しくない側に、
自分の大切だと思う人だったり
知り合いがいたりすると
余計やりきれなくなる。

 もう少し、善良な市民が
迷い道に入らないような、
期待権に沿ったような信販会社で
あって欲しいと思います。

 需要と供給とか色んな
筋が有るのかも知れないけれど、
事あるごとに税金で補填されているような
親玉がバックにいるクセに、
しらばっくれてんじゃねーぞと。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年4月 »