2008年度の終わりに
先日、と言っても数週間前のこと、
三菱総研のチーフエコノミスト後藤康雄さんの
セミナーへ行ってきました。
筆者の勤務しているところが、
海外事業協力協会の会員で、
そこが主催していて会員なら無料のセミナーだった。
2009年度は悪いぞ悪いぞと
散々っぱら言われている中で、
敢えて言えばダメを押して頂くために
行った様な、そんなものだった。
冒頭から後藤さんは、
最近外れてばかりで、でかいことは
言えないが・・・のような前置きを
しながらも、数値に基づいたマクロ経済の
分析をしっかりと二時間程度
説いてくださりました。
内容としては経済成長率が
2020年頃までマイナスから1%台の
低調さで推移していくこと。
アメリカ発の経済危機からの脱却は
その真因であった不動産価格の安定が
不可欠であり、そして不動産バブルが
成熟するまで要した年数と同じだけの
期間を必要となるであろうこと。
それが4年だから、2007年度に
バブル崩壊で問題になったところを
起算点にすると2011年までには
アメリカの不動産価格は
安定する見込みらしい。
兎にも角にも2009年度は
経済成長率がマイナス4%以上の見込み。
日本は戦後、ほぼ2%台の成長率で、
それでもなお800兆を越す借金が
あるのだから相当きつい。
政府はどこが政権取っても、きつい。
国債の日銀引き受けとか、
30兆あまりの色々な施策を打っていくにせよ、
まだまだ2011年への道のりは長い。
アメリカを抜きにして日本の事が
考えられるのかと言うと、
アメリカならまだマシで、
アメリカが衰退していくなら
日本にとって都合のよくない
国が今後台頭するであろうから、
今後も一蓮托生でやっていくしか
方法が無い。
これは筆者が数点質問したところで、
後藤さんが愚問に答えてくれた。
今思うと、二年前の年度に転職を
考えたのは、筆者が以前属していた陣営が
先が見えないながらも行け行けドンドン
やっていたからに他ならない。
数年前から賢い人は、そう遠くない将来、
ものづくりの曲がり角が来ることを
予想していながらも、
今のうちに実績を作るしか
仕方が無いという刹那に
憤懣やるかたなしの有様であったのだ。
πが大きければ大きいほど
その反動は緩やかに巨大な
円弧を描いていくわけで、
ただ誰もが予測できなかった
国内での危機がこの2日先には
白日の元に4年もの間
晒され続けて行く。
後藤さんの話を聞きながら
思ったのは、我々ものづくりを
志す側も、もう少し経済へ目を
向けていくべきだと言うこと。
感情論で言った者勝ちみたいな
ところが、今の日本には多過ぎる。
数値を大切にすべきところは
して行かなければならないし、
理屈じゃない部分でのものづくり
スピリットも時には蛮勇で
必要とされるときがあるという事だ。
少し前まで、
「勝ち組、負け組み」騒いでいたけれど、
今はみんな同じような場所に立っていて、
そのチェーンは切っても切れないような
ところで皆が皆、蠢いている。
本当は、そう言ったシンクタンクの人が、
「数年先までダメなのが目に見えているから
地力をつけることや技術開発に励まれてみては」と
言ったようなことをものづくり側に提言しても
良いんじゃないかと思う。
でもやっぱり1年1年が勝負の実業界に
甘言は通用しない訳で、もしかして大物の
経営者が上のようなことを思っていても
恐らく立場上言い出すことなど出来はしない。
水を扱っているところなら、
あとは海外で勝負するしかないかも知れない。
市場は巨大で隙間狙いでも
日本の市場の数十倍の規模があるにはある。
考え方によってはそちらのほうが
シンプルで良いのかも知れない。
そんなことを考えていますたい。
(なぜ博多弁)
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