イブの夜だぜ
幸さんは早めのクリスマス
プレゼントを頂いてご機嫌な様子です。
プレゼントしたいと思うし、
プレゼントするし。
このような女性が身近にいて、
しかも色恋ない感情しかないのなら、
軽々と易々と渡しやすいのが
クリスマスプレゼントってものですよね。
渡せなかったり、
届かなかったりする
プレゼントのほうが、
だいたい後を引いて、
後日忘れられないものに
なったりする。
ああ、そういえば
そんなものを渡そうとした
ことがあったな と、
賑わう街のショーウインドウを
眺めて思ったり。
案外、達成できなさそうな
「夢」「希望」といった類の
累々たる屍骸を道連れにして
歩んでいく人生も
捨てたもんじゃないなと。
ただ、幸さんの書いていることは
まずもってもっとな事で、
誰だって家族以外の誰かから
クリスマスプレゼントを貰える
機会があれば嬉しいに決まっています。
どんどん渡してください。
貰ってください。
ある意味では、貰えない身の上の
筆者が地方都市でひっそりとしているのも、
天の配剤と言えば、そんな大層なものでも
ないが言えなくもないなと。
あげることもないから、
クリスマス資金は
来年にそのままスライドかな。
とか なんとか。
タイトルの、
「(ひでえな) イブの夜だぜ」は
映画ヘッドライトで
主演のジャン・ギャバンが、
そのみすぼらしい安宿のベッドに
身を投じた時に思わず
口走った台詞です。
まぁここでは、
フランソワーズ・アルヌール扮する
その安宿のメイド、
クロチルドとの出会いが
あるのですが。
最初この映画を観たのは、
NHKの映画劇場で、
高一くらいだったかな・・・
その時は、
いったい何がいいのか
さっぱり分からなかった。
リンク先にもあるように、
内容は極めて不純な、
はっきり言えば不倫もの
なんです。
まぁ色々あるのですが、
最後にクロチルドは死んでしまう
んですよ。
いったい彼女の人生は
幸せだったのかな?と、
疑問符が108個ほど
飛び散る結末。
この物哀しい、
救いようのないFinが
フランス映画の醍醐味らしいことを
知ったのは、それから少し後のことだった。
不純な大人が、
その一瞬、純粋に
燃え上がる。
人と言うか、
大人は、見たくもない
汚いもの見せられて、
或いは見に行って、
胸に手を当ててみて、
きれいかきたないか
問われれば、まぁ
汚いんじゃないかとか。
そのようなものを
全部ひっくるめて面倒見るのが、
フランス映画の良いところ。
クロが死んだ後に、ジャン扮するトラック運転手が、
あたかも弔い火でも上げるかのように、
その安宿を訪れます。
そこでFinです。
この三連休は、
しっかりと仕事が入っているので、
少しそんな古い映画を
思い出しました。
冷たい雨。
ジャン・ギャバンも
極々当たり前に貫禄の
演技をしていますが、
この映画の肝は、やはり
フランソワーズ・アルヌールが
演じたクロチルドに尽きますね。
映画は女優でキマります。
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